未経験プログラマーの苦労

プログラマーは稼げるかつ未経験でも目指しやすい職業と思われがちですが、一概にそうとはは言えません。やはり情報系の大学や専門学校を卒業している人とそうではない人では、スタート地点の段階で大きな差があります。
一切未経験でも目指すことができる企業は、基本的にSIerと呼ばれる企業です。この企業では特定派遣という雇用形態で働くこととなり、その名の通り「派遣社員」扱いとなります。
SIer以外でも未経験者を募集している企業はあるものの、実務経験がなくても即戦力になれるだけのスキルが求められます。独学でプログラミングを学んでいたとしても、かなり優秀でなければ採用は難しいでしょう。

それに対し、情報系の大学や専門学校を卒業している人の場合、実務経験が無かったとしても、Web系企業やスマホアプリ開発企業など就職先の選択肢が多いと言えます。
SIerの場合初めて業務で使用する技術はJavaやCOBOLなど古い言語が中心ですが、それ以外の企業では新しい言語に触れる機会が多々あります。SIerでも所属するSIerによって案件に差があるので、あまり営業力がないSIerを選んでしまった場合は転職活動も大変です。

Web系企業で働きたくでも、上記のような企業ではプログラミングスキルに加え、インフラ周辺に関する知識も求められます。そのため、SIerからWeb系企業で働くにあたり、最初に就職した企業で1~2年プログラミングの実務につき、その後インフラがメインのSIerに転職し、3年経験を積んでから転職する人もいます。
しかし、これを実行するには4~5年かかってしまうことから、未経験プログラマーはそうでない人と比べてキャリア形成が多少不利であることを知っておくべきでしょう。